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慣れ合わない

18/March/2018/Ryouko Kuwana

これまでたくさんのライブに行った。

楽しかったライブ、
いまいちだったライブ、
正直、今すぐに帰りたいと思ったライブだってある。

 

 

 

その差は、何なのだろうとぼんやり思っていた。

 

 

昨日、オーボエとサックスで織りなす
知人のライブに行ってその違いに気が付いた。

 

 

 

技術の差やエンターテイメント性の差はあるものの、
その場にいて、決定的に気分の良しあしを決めるのは、
アーティストの心が慣れ合っているか、いないかということ。

 

 

ベテランで、技術もあり、エンターテイメント性も高く、
お客様を楽しませるのが上手なアーティストでも、
演奏や、歌や、MCがパターン化されすぎていると、
なぜか心が動かない。

 

 

 

「こうやれば、お客さんはこう反応する。だから今日もそうしよう」
と考えるのが慣れ合い。
刻々と動く目の前の空気の変化が目に入っていない。

 

 

 

この日のライブは、オーボエの演奏者とコンビを組んでいる
フルート奏者の家族に不幸があり、
急きょ、前日にメンバーをサックス奏者に変更してライブを開催したものだから、
慣れ合いになる隙などひとつもない。

 

 

慣れ合いゼロのライブ。

ものすごく新鮮だった!

心地よかった。

 

 

 

 

 

 

私自身がMCや講演をするときもそうだ。

慣れ合ってはいけないと改めて感じた。

パターン化は、お客様が見抜く。
小手先に映ってしまう。

ライブとは、生。

今までの経験を礎にしながら、
今までのパターンを勇気を持って手放し、
アレンジしながら、
その場の空気をその場で作っていく勇気。

それが、人の心を動かすのだと思う。

考えてみると、
それは、
どんな仕事でも同じかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

桑名涼子