桑名涼子|MC司会|講演|

知床遊覧船 桂田精一社長 記者会見トーク分析

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目次

 

大変な事故が起きてしまいました。いたたまれません。
この事故で亡くなった方のご冥福を心からお祈りします。
またご遺族と、まだ発見されていない方々のご家族に心からお見舞い申し上げます。

 

桂田氏は土下座で記者会見を始めたものの、不可解なところが多々あり、
私なりに桂田氏の記者会見を分析してみました。

 

まず最初に感じたのは、この記者会見は、アクリルパーテーションをしっかりと設置し、
桂田氏はマスクをはずして会見を行って頂きたかった。
マスクをしていれば表情が見えず、精神的に余裕が生まれてしまうため、
話をごまかしやすくなってしまうからです。

 

〇しゃべり終わるとマイクをすぐに口から話すのは逃れたい一心

桂田氏は、自分がしゃべり終わった瞬間、毎回すぐに手に持ったマイクをテーブルのところまでおろしています。

人は丁寧に今の状況を捉えていない時、また、心をこめて言葉を発していないとき、すぐに次の動作に移り、「今の状況」から早々に逃れようとします。
桂田氏も、質問には答えるものの状況を丁寧に捉えていないからこそ、早いスピードでマイクを下ろしていると見られます。

 

〇何度も出てくる「繰り返しになりますが…」という言葉は逆切れの象徴

一度自分が話したにも関わらず、「繰り返しになりますが」「以前にも申し上げましたように」と前置きをする人、前置きをする場合は、あきらかに苛立っているときです。

「何度も言わせるな」と言いたいところを、言葉を置き換えているに過ぎません。

これは、普段の会話やメールでもそうです。
桂田氏は反省しているどころか、質問に腹を立てていることが明確です。

 

〇終始上目遣いでいるのは、弱者と優位性、両方のアピール

人があえて上目遣いをするときは、「弱者に見せたい」という場合と「睨むことで優位性を持たせたい」という場合の二通りがあります。
桂田氏の場合は、まさにその両方です。素直な謝罪の気持ちがあれば、そのような無意識の演出は決して生まれません。

 

〇「ご家族の方の家に行くのは控えてください」と記者に言うのは責任転嫁

謝罪会見でありながら、記者に忠告をするというのは、自分を少しでも優位に立たせたいという気持ちの表れ。

ですが、言ったことでこの会見を見ているすべての人が呆れたのは言うまでもありません。
桂田氏の「どうにかごまかしたい」というメンタルがあからさまになってしまいました。

 

〇記者が質問している最中にそそくさと原稿を束ね片付け開始するのは、ドライな割り切り

大事件を起こし、謝罪しているというのに人が質問している最中に、片付けを始めるのは、「ここでは謝るべきだしキツイ質問も受けなければならないが、終われば次にいける」と感じているから。
「早く気持ちを切り替えたい」というドライな割り切りがあるからです。
もちろんそんな状況の中で、ご遺族の方や発見を待っている方の哀しみや辛さなど理解できているわけがありません。

 

この他にも桂田氏の不誠実さは、様々なところに現れていました。

今、桂田氏が本気で謝ったからと言っても、亡くなった命が戻るわけではありませんが、心を込めての謝罪だけはして欲しかった!

乗船されていた方とご家族の皆様に、重ねてお見舞い申し上げます。

 

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