COLUMN

Produced by Ryoko Kuwana

トーク&スピーチ

Professional of Talk and Communion

人との接触を8割減らすべき今 悩みはドッと減る

コミュニケーション

人の悩みの80%以上は、人間関係と言われています。

心理学者アルフレッド・アドラー氏に至っては、人の悩みの根源は100%が人間関係だと言っていました。


あの人とはうまくやっていけない。
あの人の言葉に傷つけられた。
あの人からどうにかして離れたい。

たしかに人間関係のトラブルは、心のみならず、肉体も蝕まれ、免疫も落ちて、
ストレスがいっぱい。

ところが、新型コロナウィルスが蔓延し、人と会えなくなると、

誰とも会わないのは、寂しい。
早く収束してワイワイやりたい。
飲みに行きたい。

と、人と接触することを望むようになります。

人間関係で悩むことより、
ひとりでいることの不安や孤独感が大きくなるからです。


「人と接したい」と望んでいるとき、「人間関係の悩みの中に再度突入する」という大きなリスクをすっかり忘れています。

人と会えば、悩みは確実に増えます。確実に。

今、このことを改めて思い出す必要があるように思います。


確かに、テレワークなどで、家族とは逆に接触の時間が増え、家族間でのストレスが増えたという方もいらっしゃるでしょう。

ですが、家族以外の人間関係からは開放されているわけです。

意識は、「ポジティブな実情」にスポットを当てれば当てるだけ、自分自身の精神状態はよくなります。

人との接触を避けることは、不安でも、孤独でもなく、人間関係の悩みから開放されることなのだと私は思います。

でも、だからと言って一人の生活を余儀なくされた横井庄一さんや小野田寛郎さんのように、何年もたった一人で生きるのがいいと言うのではありません。

人と協力し合い、人に頼り、人と会うからこそ、たくさんの喜びや幸せを感じることができるのですから。


ですが一度、人と離れ、人間関係の悩みから開放されるには、今がチャンスだと思うのです。

人間関係の悩みは、元々は相手の問題ではなく、自分自身の問題です。

自分の弱点に気づかせてくれるために苦手な人が現れます。

ですが、人間関係のトラブルの渦の中では、そんなことは考えられず、ついつい相手のせいにし、身も心も疲れ果ててしまいます。

だからこそ今、人間関係を休憩して、自分の心と体を休ませてあげてはどうでしょうか。

横(人)とつながる前に、縦(自分自身・宇宙)とつながる。

そのことを意識するだけで、今、貴重な時間を過ごしていることを実感できるようになると思うのです。

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