不安を打ち消す3つの方法
メンタル
「ブレないようにしよう」という言葉をよく耳にしますが、私自身は、ブレないようにするというよりも、ブレてもすぐに戻れる弾力を持っていたいと思っています。
幸せ、いい気分、楽しい、嬉しい、感謝している、ワクワクするという時間をなるべくたくさん持つことや、執着している「こうあるべき」という思い込みを手放すことで大分ブレは収まると感じています。
ところが、いざ実践するとなると、けっこう難しいのが正直なところ。
人は自分が思っているよりもずっと頑固ですし、一度手に入れた状況や、人間関係や、思いを手放すのは、とても勇気が入りますから。
元々人間はブレやすい生き物ですし、思考はついマイナス方向に偏ってしまいがちです。
■ 「安心の島」より「不安の島」の居心地がいい?
ですから「不安になっていると安心」という方も多くいます。
不安になることがクセになっていて、そんな自分がイヤなのに、不安から抜け出すのもコワイという矛盾。
「不安の島」にずっと住み着いていると、そこから行ったこともない「安心の島」に移住するのは、ものすごく大変なことのような気がするわけです。
私にもそういう時期がありました。
今でもあります。
とはいえ「不安好き」の人も、本当は安心したいと思っている。熱望しているんですね。矛盾しているけれど、やっぱり不安から抜け出したいんです。
不安を感じてなければ、自分自身が機嫌よくいられるし、余計なことにとらわれずやりたいことを思う存分できますから。
そして、もうひとつほとんどの人は、不安を感じず、人に貢献したいという欲求を潜在的に持っています。
貢献欲求です。
「自分はこんなにできた!喜んでもらえた。自分ってスゴイ」と感じられるからです。
ですが、不安な状態では、心おきなく人に貢献できません。
逆に言えば、人に貢献している人ほど、心配が少ないのは事実です。
■不安の渦から抜け出すための3つの提案
そこで、不安の渦に巻き込まれそうになったとき、抜け出すための方法を3つ提案します。
①必要のないものを徹底的に手放す。
「必要のない物」「今は関わる必要のない人間関係」「自分を苦しめる思考パターン」と、3つの面で今の自分に必要のないものを手放す努力をしてみます。
この3つを手放すことができると、思考や運気にスペースができます。
このスペースに、新しい発想や、安心、本来の自分らしさ、幸運が飛び込んでくるというわけです。
クローゼットの中のいらないものを処分して、「今の自分に一番似合う」洋服を買うという感覚でしょうか。
とはいえ「必要のない物」を手放すのは、比較的簡単にできても、「今の自分に必要のない人間関係」と「自分を苦しめる思考パターン」を見つけ出すのは、少し手間がかかります。
改めて自分を見つめなおす必要があるからです。
「今の自分に必要のない人間関係」と「自分を苦しめる思考パターン」
まずは、時間を作って書き出してみてはいかがでしょうか。
②人に貢献する
人に貢献しているとき不安の入る隙間は、閉ざされます。
料理、引っ越しの手伝い、ゴミ拾い、話し相手、掃除、どんなことでも積極的にやってみる。信じられないくらい幸せな楽園にすぐ突入できます。
とてもおススメです。
もし何も思いつかなければ、自分に貢献してもいいでしょう。
掃除、美容、ダイエットなど、なんでもOKです。
③やりたいことしかやらない
心配しているとき、人は自分の願望や本能に蓋をしています。
「一日中ゴロゴロしているのは悪いこと」と、インプットされている人は、「一日中ゴロゴロなんかしてはいけない」と欲求にストッパーをかけています。
ストッパーをかける理由は、「一日中ゴロゴロしていたいから」です。
すると、いつまで経っても欲求が満たされないため、心が安定せず「不安の誘い」に簡単に乗ってしまいます。
不安は、安定しない心の状態が大好きですから、欲求が満たせずイライラしている不安定な心には、スーっと入ってきます。
ですから、思い切り我がままになって、やりたいことしかやらない日を定期的に作っちゃいましょう。魂が「もう十分」と言うまで。
■ブレるからこそ進化する
人はよく「ブレないようにしよう」「あの人はブレない人だ」などと言いますが、「人間でいる以上、ブレないことなんてあり得ない」と私は思っています。
ブレるからこそ、突破口を見つけ、進化するのだと思います。
揺れて戻る、それがバランス。
揺れるからいいバランスがとれるのです。
ですから、安心してブレて、安心して進化する。
その過程さえも楽しみませんか?
というのが、私からの提案です。
♯桑名涼子