松本人志さんから学ぶ「臨場感トーク」
トーク・スピーチ
しゃべり方に臨場感があると、
聴いている人の頭の中に情景が浮かびます。
しゃべり方にすごく臨場感があると、
聴いている人の頭の中にすごく情景が浮かびます。
すごく情景が浮かぶと、
まるで話している人と同じ経験をしているような気分になります。
瞬間移動で、話の中の場面に入り込んでしまったような感じです。
話の中の場面に入り込むということは、
「話を聴いている人」から、
「体験をしている人」
に変身してしまうのです。
■ウルトラマンを超えられる
ウルトラマンは3分間しか活動時間がありませんが、
トークの場合、相手の話が3分以上続けば、
その話を聴くだけで、3分以上、いろいろな体験ができることになります。
つまり、この時点でウルトラマンを超えたことになります。
人間がウルトラマンを超える!
これが、「臨場感あるしゃべり」が生み出す奇跡です。
とりわけ松本人志さんのしゃべりの臨場感はパンチが効いているため、
簡単に「ウルトラマン超え」を体感することができます。
おととしぐらいのぉ、
暮れに
ね、
車庫のリモコン入れてー、
ビー
っと扉が空いてぇ
ウァァーなんだ、この開き方は~!
えぇ??
なんでこう開くの
ぉ?
と思ったわけ。
というような感じです。
ちょっと分かりにくいですね。
やはり臨場感は、太文字だけでは、表現しにくいということが分かりました。
■追体験型トークが面白い!
いずれにしても、松本さんのトークは臨場感のかたまりですので、
追体験型トークなわけです。
だから面白い!
だからグイグイ入り込む。
このワザ、自分にもあったらいいと思いませんか?
周りの人がグイグイ自分に惹きつけられていく。
それを目の前で見ていたら、
きっと笑いが止まらないでしょう。
では、どうやってしゃべりに臨場感を出せばいいか。
まずは、
自分が頭の中にクッキリとしゃべる内容の情景を浮かべて(ここ肝心)、
それをこと細かに実況中継するということです。
■実況アナウンサーになったつもりになる
実況アナウンサーになったつもりで、
細かく細かく、重箱の隅をつつくような細かさで、
頭の中の情景を言葉にします。
■スパイスとしてイロイロ投入
さらにスパイスとして、臨場感を生むためにいろんなものを入れてみます。
① 鍵カッコ「 」
誰かと会話をしたときのことを話すときは、
棒読みではなく、舞台役者になったつもりで、
感情を込めます。
映画やテレビドラマの俳優よりも臨場感が必要な
「舞台役者」の気分で、オーバーに話してみる。
「こんにちは」ではなく、「ハ~イ!こんにちは~~~!!!」です。
②擬音
ゴロゴロ・ドカドカ、ビュンビュンなど、
まるでその音が、
「言葉」だということを聞き手に忘れさせてしまうほど、
クオリティーの高い擬音を使って音を再現します。
③間
「間」を空けると、次にしゃべることに期待が生まれます。
自信を持って間を空けても大丈夫です。
ためて、ためて、ためてGO!
④たたみ込む
話が佳境に入ってきたら、
たたみ込んでしゃべってみます。
スピードを上げて、気持ちよくバンバン行きましょう。
スケートリンクで、
羽生結弦さんになった気分で
スイスイ滑っている感覚を持ちながらたたみ込むと最高です。
⑤表情
表情は、当然ながら話す内容にマッチさせながら、
変化させます。
楽しい話は、楽しそうな顔をしてしゃべります。
当たり前のように聞こえますが、
ときどき無表情で楽しい話をする人もいて、
ちょっとコワイことがありますので要注意です。
⑥身振り手振り、体振り
しゃべりながら「相手と体験を共有したい」と思えば、
おのずと身振り手振りを使いたくなります。
そして恥ずかしがらずに、体でも表現すると、
より臨場感が出てきます。
ここでも先ほどの「舞台役者のつもり」が生きてきます。
これが臨場感のあるしゃべり初級編です。
いかがでしょうか。
松本人志さんに学ぶ
人をグイグイ惹きつけるあの「臨場感トーク」。
まずは、ご家族や友だちを前に、
ちょっと試してみていかがでしょうか。
コツは、恥ずかしがらずに思い切りしゃべるということです。
留守録の応答メッセージを自分で吹きこんでみると、
思い切り抑揚をつけてしゃべったつもりでも、
聞き返してみると、平坦なしゃべり方になっていると感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
自分が思うよりも抑揚なく話している人は意外と多いものです。
抑揚があれば、話は伝わりやすくなります。
相手は、自分の話を聞きながら、自分と同じ経験をすることができます。
話している自分自身も楽しくなってきますよ。