自分の声で「ゴキゲン」になる機嫌向上方法
トーク・スピーチ
■機嫌は伝染する・声の状態も伝染する
機嫌のいい人と一緒にいると、何となく機嫌が良くなる。
機嫌の悪い人といると、機嫌が悪くなる。
カリカリピリピリしている人といれば、カリカリピリピリするし、
ほんわかした雰囲気の人といれば、ほんわかしてくる。
そんな経験、ありますよね。
量子力学でも証明されている通り、感情や状態はすぐに相手にうつるし、雰囲気までも伝染します。
だからこそ友達同士や夫婦は何となく似ているし、同じ企業の社員の雰囲気が似ているのは、互いに伝染し合い、「同じ環境」も均一に伝染しているから。
職場が変われば、また新たな環境が自分にうつって、ガラッと雰囲気が変わったりするわけです。
「声の状態」も、すぐに伝染します。
「おはよう~!」と機嫌よく声を出せば、相手は機嫌よくなるし、どんより「お・は・よ……」と言ったら、相手はどんよりしてしまいます。
だったら、せっかくなので、「機嫌のいい人に」に近づいて、いつも機嫌よくいたいわけです。
でも、機嫌のいい人が毎日近くにいるわけではないし、毎日いたら、それはそれで、暑苦しいかもしれません。
■機嫌よくなりたいか・機嫌の悪いままでいたいか
誰にでも「機嫌の悪いとき」があります。
このようなとき思うのは、次のふたつのうちのどちらか。
ひとつは、「機嫌が悪いままでいたい」と思うパターン。
これは、やさぐれた精神状態を「やらない理由」にできるという快楽におぼれているときです。
もうひとつは、「機嫌が良くなりたい」と思うパターン。
こんなときは、体の中に眠っている自分の輝きの上に、どんよりした黒い雲がかかり、この黒雲が去れば、かぐや姫が竹から生まれた瞬間のような光が自分を包み込むだろうという予感を抱いています。
前者の場合は、とことん機嫌が悪いままでいるのもひとつです。路上にしゃがんで、目の前の人をガン見しながら、缶ビール片手にくわえ煙草。
そんな反抗的な映画の主人公になったような気分に浸りきってみる。
こんなときも人生には必要かと思うのです。
■機嫌のいいときに録音した自分の声を聞いてみる
それでもやっぱり「機嫌良くなりたい」と思ったとき、自分でできる機嫌向上方法があります。
それは、機嫌のいいときの自分の声を聴くこと。
これだけで、機嫌が良くなるんです。
ですからすごく機嫌がいいとき、自分の声をスマホなどに録音しておく必要があります。
「はーい。こんにちは!
私は最高にいい気分。すべては理想通り。魔法使いよ。」
と、アメリカ映画の吹き替えのようなセリフでもいいですし、
「こんにちは~」だけでもOKです。
自分の機嫌の声を自分で自分に転写するんです。
この方法を教えてくれたのは、声で感情を読み取る音声感情測定機や、感情認識ロボット「ペッパーくん」を開発された光吉俊二博士。
ゴツめのビジュアルですが、天才です!
光吉博士の様々な探求と開発は本当に偉大で、医学やメンタルヘルスの場でもフルに生かされています。
私もやってみました。
機嫌のいいときに、自分の声を録音しておき、あとで聴く。
最初は、少々恥ずかしいものの、これが結構効くのです。
「あっ、そうだ。ホントの私ってこういう感じだったんだ」と思い出す感じです。
心にかかった黒い雲は邪魔だったんだな。
と妙に納得してしまうのです。
これは面白い!
いかがでしょうか。
一度試してみては。
突然びっくりするほどゴキゲンになれるかもしれませんよ。