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Produced by Ryoko Kuwana

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「絶対に成功させたい催事」のための司会者選びのツボ

メンタル


どうやって司会者を選べばいいの?

イベント、式典、パーティーなど、催事の主催を担当することになったら、何が何でも成功させたもの。

何をもって「成功」と感じるかは人それぞれですが、すべての催事に共通しているのは、クライアント、お客様、スタッフの全員が「あぁ!良かった。素晴らしい催事だった」「やって良かった!」と手放しで感じることではないでしょうか。

そんな最高の状況を作り上げるには、会場、受付、装飾、進行、音響、台本、ディレクション、ケータリング等々、様々な要素がありますが、司会者が必要な催事では、司会者の存在は、とてつもなく大きなものです。

イベント、パーティー、式典、トークショー、ディスカッション、結婚式等々、
司会者ひとつで催事は、見事なまでに一変してしまいます。


だからこそ司会者選びは、慎重になります。

誰かに適切な人を紹介をしてもらうか、
予算をかけて芸能人を頼むか、
インターネットで経歴と口コミを見て探すか、
状況を良く知る社員や知人にやってもらうか、
司会者事務所に依頼するか、

など、様々な方法がありますが、
やってみないことには、
結果が分からないわけです。

予算をかけて高い司会者に依頼したからといって、
催事が成功するという保証はなく、
知名度が高いからといって、
お客様が喜んでくれるとも限りません。


では、「安心して任せられる司会者」は、どのように探したらいいのでしょうか。

司会者選びで押さえておきたい4つのポイント





催事の内容や分野によって適任の司会者は異なってきますし、主催者側の好みもありますので、「こういう人がいい」と言い切れるものではありません。

ですが、私がラジオとイベントのディレクターとして大勢の司会者と仕事をし、私自身が司会者として長年に渡り実感している司会者選びのポイントがいくつかあります。

司会者を選ぶとき、ぜひ押さえておいて頂きたいポイントです。

自信を持ってお伝えしますので、ぜひ、参考にしてみて下さい。


① メール・電話のレスポンスが速い人


司会者は直接本人とやりとりをすることもありますし、事務所や代理店が入ることもあります。

どちらにしても、メールの返信や、相手が留守をしていたときのコールバックは、その日中に返すことが必須。遅くても翌日までに返事をする人であることです。

レスポンスのスピードは「誰でもできる誠意」です。

特に会ったことのない相手の場合、「真剣さ」を計る物差しが少ないため、レスポンスが一番の手がかりとなります。

実際に仕事をしてみると、レスポンスの速さと誠意はイコールです。
99%そうです。


何度かやりとりをして、レスポンスが遅いと感じた場合は、「事情があるのだろう」などと捉えずに、「レスポンスが遅いので」という理由でお断りしてもいいかと思います。

あなたが送ったメールに変身するには、どうしても時間が必要な内容だったとしても、とりあえずは「〇〇までに考えて返信させて頂きます」というひとことは、すぐに返信できるはずです。

同じ時間でも、「待たせる時間」は早く過ぎ、「待つ時間」は、長く感じるもの。
このことを理解できるのは、優しさや誠意があるから。

レスポンスのスピードで、人の根源を見ることができます。



② トラブル対応能力の高い人


テレビ、ラジオ、イベント、トークショーなど様々な違う分野で、数多く場数を踏んでいる人は、催事を成功に導く司会者の手がかりになります。

催事は、どんなに完ぺきに準備をしていても、当日、トラブルや思いがけない出来事が必ず起きてきます。

それも含めて、催事の面白みではあるのですが、場数を踏んでいない司会者ですと、トラブルに急に対応することが困難な場合が多いものです。

場数とトラブル対応能力は、どんな職場でも多くの場合、比例しています。

こちらは、ペッパ―くんを開発した光吉俊二博士の開発した「音声感情測定機」での測定結果です。
新人電話オペレーターが(左) と、ベテラン電話オペレーター(右)が、お客様に対応しているときの声を測定したものです。

いちばん上の段が、総合的な感情を示すもので、黄緑色は「落ち着き」を表しています。

ベテラン電話オペレーターの方は、終始黄緑色がでていますね。
いかに落ち着いて対応しているかが分かります。

場数の少ない新人オペレーターとは雲泥の差です。

クレーム処理などの場合、お客様の心を落ち着かせることができるのは、圧倒的にベテラン電話オペレーターなのです。

ましてや司会者は、たった一人で、大勢のお客様を相手にしますから、トラブルで司会者が慌ててしまえば、お客様全員が混乱してしまいます。
当然、スタッフも困惑します。


場数を踏んでいるから「上手い」のではなく、場数を踏んでいるから「トラブル対処能力が高くなる」可能性は大変高いものです。

トラブル対応能力は、催事にとって最も大切な要素です。


これは、プロフィールで分かりますので、ぜひキャリアを確認してくださいね。


③ 投げかけた質問に「的確に」「丁寧に」答えてくれる人

主催者に心配の種はつきません。

しっかりと打ち合わせをして「完ぺき」にしたいと願います。

1回の打ち合わせで済むこともあるでしょうし、
数回に及ぶこともあるかもしれません。

その際、快く打合せを承諾し、情熱をもって打ち合わせで発言をしてくれる人を選ぶ必要があります。

打合せの時点で情熱的な人は、催事を真摯に受け止めていますし、意欲があるからです。

ですが、打合せをする前に司会者を選ばなくてはいけません。

どうやって、情熱的な打ち合わせをしてくれる人かを見極めればいいのでしょうか。

「打合せの情熱度」は、「事前の質問への対応」と比例します。

司会者候補となる人に対し、ぜひ事前にメールか電話で「質問」を投げかけてみてください。

気になっていることなら、どんなことでも結構です。

「予算は〇〇円なのですが、それでやって頂けますでしょうか」
「ご依頼することになったら2回の打ち合わせを予定していますが、ご参加頂けますでしょうか」
「控室は、会場の関係で、他の方とパテーションで仕切ることになりますが、大丈夫でしょうか」

ちょっとした質問に、「的確に」「丁寧に」答えてくれる人は、ひとつひとつの仕事を丁寧にこなしている人です。
成功に導く司会者の最低限の要素です。


ベテランだから、顔が売れているから、予算が少ないからといって、横柄な返答をする人はやめておくべきです。


 アドリブトークとナレーション読みの両方ができる人

ちょっと意外な司会者選びの要素かもしれません。

ですが、ディレクタ―目線で考えると、これはとても大事な要素です。

芸人さんの賑やかし的な司会や、特定のキャラが立つ司会者を望む場合は別ですが、そうでないのであれば、イベントでも、式典でも、パーティーでも、ディスカッションでも、もちろん結婚式でも、「アドリブトーク」と「ナレーション読み」がきちんとできることは必須です。

アドリブで楽しくフリ―トークができる「柔らかさ」と、きちんと名前を呼んだり、説明をナレーション読みですることができる「硬さ」の両方を使いこなせると、催事の臨場感が確実に上がり、メリハリができるからです。


これができる司会者とできない司会者では、催事の雰囲気がガラリと変わります。

アドリブだけが得意な司会者ですと、どことなく締まりがなくなってしまいますし、ほとんどを台本にしたがって進行してくナレーション的の司会者ですと、面白みのない雰囲気になってしまうのです。

では、どうやって事前にこの両方ができる人を見分ければいいのでしょうか。

それは、

①「アドリブトークの場」と「ナレーション」のキャリアがある
② 「メールや電話のやり取りのテンポが良く、語句が丁寧」

です。


①の「アドリブトークの場」と「ナレーション」のキャリアについては、プロフィールに書いていない場合もありますので、ナレーション経験がどのくらいあるか、フリートークの経験がどのくらいあるかを聞いてみてもいいかもしれません。

②の「メールや電話のやりとりのテンポが良く、語句が丁寧」については、打合せの時点で本番が始まっていますので、「しゃべり方」にしても「文章」にしても、打合せで確認できます。。
打合せでテンポがいい人は、やはり本番でもテンポがいいもの。

テンポとはセンスです。
テンポが良ければ、飽きさせず、飛ばし過ぎず、いい間合いで進行できる可能性はグンと高くなります。

「語句が丁寧」というのは、相手を敬う気持ちを持っているかどうかということで、これは人間性です。

丁寧すぎて距離感を感じるようではいけませんが、テンポのいい人は距離感を感じさせるほど度を越して丁寧になることはないでしょう。

いかがでしたでしょうか。

この2つがクリアできている人は、「アドリブトーク」と「ナレーション読み」ができる可能性が高くなります。


そして、「アドリブトーク」と「ナレーション読み」の両方の経験ができる人は、必ず両方を使い分けます。

両方できるからです。

そのほうが臨場感が出ることを当たり前のように知っていますから、必ずやります。

ところが、かなりのベテランであっても、アドリブ系かナレーション系か、どちらか片方のみで押し通してしまう司会者が数多くいます。

どちらかの経験しかないため、「両方を使い分ける」という思考が働かないのです。


それで事なきを得るということもありますし、主催者がそこまで望んでいないという場合もあります。

ですが、「両方を使い分ける」ことができれば、催事は何倍も魅力あふれるものになります。


なぜこれほどアドリブトークとナレーション読みにこだわるかというと、大きな理由があります。


アドリブトークは、様々な経験をし、感じ、考えていなければなかなかうまくいきません。人生がそのままアドリブトークに出るからです。

一方ナレーション読みは、訓練が必要ですから、きちんと基礎を学んでいることの証明ですし、お客様や周りの方に対しての敬意が込められています。

アドリブトークとナレーション読みの両方を使いこなせる人には、こういった人間的な幅があるのです。

人間的な幅は、催事を成功に導く大きな要素です。
安心して任せられます。


いかがでしたでしょうか。
司会者選びの4つのポイント、ぜひ、参考にしてみて下さいね。



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