COLUMN

Produced by Ryoko Kuwana

トーク&スピーチ

Professional of Talk and Communion

急なスピーチ 冒頭30秒で決める!

メンタル


「突然ですが〇〇様、スピーチをお願いします」

パーティーに行ったら急な指名。

そんなとき、あなたはどうしますか?

足はガクガク、

汗がタラタラ、

心臓バクバク。


なんていうことになってしまう人は、

少なくないもの。


特に日本人の多くは、スピーチのトレーニングを受けてこなかったため、

スピーチは非日常。

舞い上がってしまうのは当然です。


ですが、社会人になったら、パーティ―に限らず、会議やミーティングの場でも、急に大勢の前に立たなければならない状況は必ずやってきます。



そんなとき、少しでも落ち着いて、動揺せずに人前に立ちたいですよね。

動揺するかしないかは、実は最初の30秒間にかかっています。


私はこれを「冒頭30秒戦略」と言い、最初の30秒をどう使うか、

その方法について様々な指導をしています。


最初の30秒が決まれば、

意外とその後は、すんなりいくものです

今回は、数ある「冒頭30秒戦略」の中から、

「聴衆を見る!」という方法をご紹介しますね。




■人前に立ったら、忘れずに必ず「聴衆を見る!」



スピーチをするときは、

しゃべり始める前に必ず会場全体を

優しい目で見渡すことが肝心です。


ひとりひとりに目を合わせるのは難しくても、

客席の人々が自分と目が合ったという「錯覚」を持つくらいまで、

まんべんなく会場内の人々に温かい視線を向けます


もし、緊張でどうしても聴衆と視線を合せることができないときは、

聴衆の「肩」や「髪の毛」などを見てください。

聴衆の瞳から少しズレたところを見るわけです。

ズレたところを見ても、

聴衆から見れば視線が合っているように感じるので、

大丈夫です。

これから自分の話を聞いてくれる人々に心からの感謝を

「瞳に込めて優しく聴衆を見る」ことだけに意識を向けてください。


会場全体を温かい目で見てから話し出すのと、

まったく見ずに話し始めるのでは、

聴衆が受けるイメージは天地ほど違ってしまいます。


なぜなら、

「聴衆をしっかりと見る」という行為は、

聴衆に興味と敬意を持っているということの証。


顔も見ないで名刺を渡されたら、いい気持がしませんよね。

それと同じで、スピーカーと聴衆は、

これからコミュニケーションをとっていくわけですから、

登壇したら相手を観ないほうが不自然です。


そして「聴衆を見ることができる」というのは、

余裕があることの証でもあります。


緊張していたり、怯えていたりすれば、

会場を見渡す余裕などあるはずもありません。

余裕があるということは、当然自信もあります。



聴衆はスピーカーの自信の渦に巻かれたい

聴衆は、「自信」という渦に巻かれ、

スピーカーに吸引されたいと思っています。


会場を見渡すことで、

聴衆の「スピーカーの自信の渦に巻かれたい」

という願いを叶えれられる人間であることを伝えます。

聴衆を安心させるのです。

また、スピーカーが会場に目を向けて、すぐにしゃべり出さない「溜め」の時間は、これから話すことへの期待感を増幅させます。



何よりもあなたは全編を自分のペースで進めるために、

聴衆に自ら目を合わせ、冒頭で「見る側の立場」を決定的にする必要があります。

すると聴衆は安心します。

聴衆が安心したことが、あなたに瞬時に伝わってきます。

すると不思議なことにあなた自身も安心し、

ムクムクと自信が湧いてきます。

冒頭たった30秒で巻き起こるこの素晴らしい奇跡!!
ぜひ体感してくださいね。

♯桑名涼子




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