大手企業で事務職に就いている28歳女性からのご相談です。

Question

私の直属の上司は大変な気分屋で、すぐ怒ります。
怒るというより怒鳴るに近いんです。

自分のミスを私のせいにすることもあり、
本当にメゲます。
声が大きくみんなに聞こえるのもつらい…。

言い返せば火に油。だから抵抗しません。

いつも振り回されて疲れ果ててしまいました。

彼は一生変わらない気がします。
この苦しみから抜け出すには、辞めるしかないのでしょうか。

Answer

人を振り回す人間は、強そうに見えても精神的にモロく、自己評価が低い傾向があります。

だからこそ人を振り回しながら無言の要求をしています。
「自分をもっと分かって」「自分を見て」「自分を褒めてー」と。
認めて欲しくて仕方ないのです。

認められていないと感じているからです。

けれど、その上司も相手を選んで振り回しています。
振り回せそうな人を振り回しているんです。

怯えている弱い人間に対して腹が立つのは、
自分を見ているようで腹立たしいんですね。

振り回してもビクともしない安定した精神を持つ相手なら、
最初から振り回さないと思いますよ。

負ける勝負を仕掛けないのです。

人を振り回す人は、「振り回せる人」を見つける能力が、ずば抜けています。
臭覚で瞬間的に、グラグラした人を見極め、狙いを定めるわけです。
その相手に甘えているという一面もあります。

だからこそ上司が変わるのを願うのではなく、自分自身が変わる必要があります。

その方法は２つ。

１つは、上司の怒りに反応せず、飄々と受け流す。柳に風作戦です。
2つ目は、怯えずに自分の意見をしっかり伝えること。

自分のネガティブプライドにがんじがらめになっている頭がカチカチの相手には、最初の方法。
多少、柔軟な部分が残っている相手には、2つ目の方法がオススメです。

どちらにしても、「私はあなたの怒りにまったく動じていません」という意識を持ってやることが肝心です。

動じないということは、心を動かせないわけですから、
怒りで相手の感情を動かそうとする気が自然に消滅していきます。

あなたが反応すればするほど、
落ち込めば落ち込むほど、
上司の怒りは加速しやすくなってしまいます。

今はつらいと思いますが、
こういった上司に対応できるようになると、
そのほかの人間関係が一気に楽になります。

「かわし方」を護身術として身につけておくのは、とても大切。
私は身をもって何度も体験しました（笑）。

応援してます！私にできたのだから、あなたにも絶対できます！

ぜひ、上司の変化を観察しながら、面白がってやってみてください。
深刻にならずに…。