桑名涼子|MC司会|講演|

振り回されない自分になるための二つの方法 ~振り回しデビルに負けない~

対人コミュニケーション

「振り回しデビル」という存在

 

最初は、いい人だと思ったのに、ふと気が付いたら、相手に振り回されていた。

あー、疲れる…。

なんていうこと、ありませんか?

 

私はありました。

けっこういたるところに、こういう「振り回しデビル」というのが潜伏していて、ある日突然目の前に立ちはだかったり、普通の人間だと思っていたのに、突然、仮面を脱いで振り回しデビルに変身したりすることもあるんですね。

 

ほんとうに侮れません。

 

振り回しデビルの得意技は、たったひとつ。

もちろん「人を振り回すこと」です。

 

そして、デビルの感情の流れは次のように動きます。

誰かを振り回す⇒ホッとする⇒イライラする⇒振り回す⇒ホッとする⇒イライラする⇒振り回す⇒ホッとする⇒(続く)

 

エンドレスのメリーゴーランド状態です。

 

振り回さているほうも、逃げ出すなり、反撃に出ればいいものを、「振り回されている」と認めるのイヤで、振り回されていないフリをして我慢してしまうものですから、よけいにストレスがかかるわけです。

 

そして、振り回されている方には様々な症状が現れます。

 

<症状>

〇 「振り回しデビル」の出方がきになって、思った通りの言動ができなくなる。

〇 「振り回しデビル」の言動次第で、自分の対応がコロッと変わってしまう。

〇 委縮してきて、自分に自信が持てなくなる。

〇 心から楽しむことができなくなる。

〇 常にイライラしている。

〇 他の人と会っていても、「振り回しデビル」の背後霊を感じる

 

などなどです。

 

ならば「振り回しデビル」から離れればいいじゃないと、言う方もいるかもしれません。

 

でも、会わなくてもいい相手なら、悩みはしません。

職場や、取引先や、親戚や、なんらかの事情でどうしても振り回しデビルと接しなければならない場合があるから問題なんです。

 

さあ、健やかな心身を取り戻すために早めに退治しましょう。

 

 

「振り回しデビル」のターゲットは?

さて、振り回しデビルはどんな人に近づいていくのでしょうか。

 

嫌いな人?

偉そうな人?

感じの悪い人?

あるいは、好きな人⁉

 

どれでもありません。

 

「振り回しデビル」が振り回したくなるのは、「振り回せる」と、確信している人です。

確信犯です。

 

振り回せると確信できる相手とは、どんな人でしょうか。

 

 

 

ターゲットになるのは

「不安定な人」と「決定権を持ちたくない人」です。

 

 

ひとつずつ説明していきますね。

 

ターゲット① 不安定な人

人は誰しも相手に対して、多かれ少なかれ「恐れ」を持っています。傷つけられたくない。この人は自分を傷つけたりしないだろうな。という恐れがあるものです。

 

ですが、その恐れが極端に強い人がいます。

表面上は笑顔でいても、常にビクビクしている人です。

相手の意見が相当理不尽だと思っても、反対意見を言って、相手が気分を害したり、ややこしい展開になって、今後の関係に支障が出るのを極端に恐れ、自分の意見を言いません。

そして、些細な一言を大げさに問題視して深く傷つき、悩みこんでしまいます。

 

このようなタイプは、「言葉や行動」と「心」が逆方向を向いていますから、当然不安定になります。

 

 

 

 

ですが本人は、「気を使っている」「人と上手くやろうとしている」「大人の対応」だと思っています。

 

 

また、自分の意見がまったくない人も、「不安定な人」です。
「ヒドイことを言う相手だ」と思っても、それ以上、何をどうすればいいのか、自分の意見がまったく見つからない人です。

自分が何を考えているんだか分からない人ですね。

いますよね、ときどき(笑)。

 

どちらのタイプも、ことなかれ主義で、自分に自信がなく、自分が攻撃されることを極端に恐れているのが特徴です。

 

人は何かを恐れれば、心が不安定になり、片足でグラグラしながら立っているような状態になりますからね。

 

恐れ=不安定 です

 

振り回しデビルは、こういった「簡単に振り回せそうな人」をターゲットにします。

 

 

ターゲット② 決定権を持ちたくない人

もうひとつ、決定権を持ちたくない人も「振り回す人」のターゲットになりやすいタイプです。

 

「決定権」を持つということは、「自分の言動に責任を持つ」ということです。

たとえば、「何が食べたい?」と聞かれて、いつも「何でもいいよ」と答える人は決定権を持ちたくないのです。

 

「お寿司」と言って、店に入ったものの、美味しくないかもしれない、思った以上に高いかもしれない。それは自分の責任になる。

 

「何でもいいよ」と言葉にするとき、そこまで考えないかもしれません。

相手の望みを優先したいという思いからだと言うかもしれません。

ですが、心の奥には決定権を持たず、責任回避したがるクセが潜伏しています。

 

元々多くの人は、「人の指図は受けたくない」と思いながらも、深層に「コントロールされていたほうが楽」という欲求があります。

人の意見に従っていれば、自分の意志や考えを使わなくて済むし、責任をとらなくて済むからです。

 

「コントロールされた方が楽」という欲求が強ければ強いほど「振り回しデビル」の絶好のターゲットになります。

 

このふたつが振り回しデビルが振り回したくなる人の大きな特徴です。

 

振り回しデビルが抱える弱さと要求

 

 

では、振り回しデビルは、どんな性格をしていて、何のためにこんな何の役にも立たない無駄なエネルギーを使っているのでしょうか。

 

振り回す人のイメージは、横暴で、わがままで、独善的という感じでしょうか。

「振り回す」という行為自体、圧迫感がありますから、「強い人」に見えることもあるかもしれません。

 

ですが、本当に強い人というのは、心が柔軟で、余裕があり、変化に対応することができる人です。

 

強い人は、人を振り回そうとなど考えもしません。

じれんまを人にぶつけたり、人を振り回したりする必要がないほど満ち足りているからです。

「振り回しデビル」は、皆、弱さを抱えています。

それは、「人に支配される恐怖」です。

だから人を振り回してしまうのです。

 

 でも不安定な人や決定権を持ちたくない人は、デビルを支配したりしないでしょ、ヨワヨワなんだから。

 

 ヨワヨワだから腹立たしいのよ。自分の弱さを見せられてるようで。

 

 デビルは自分が弱いこと分かっているの?

 

 分かってるわよ。絶対認めないけど。

 

 ふーん。だからヨワヨワの人をみると「自分みたい。ダッサー」って思うんだ。

 

「自分みたい」とは認めないけど、「ダッサー。簡単に振り回せるな」って思うの。自分もホントは簡単に振り回されるから。

 

 自分の弱さを埋めるために人を振り回すの?

 

 そう。それでツジツマが合うと思ってる。

 

 ん? ツジツマ、合うか?

 

 

 

振り回しデビルの熱い叫び!

 

つまり、振り回される人は、振り回しデビルの「弱さ」に振り回されているということになります。

 

さらに「振り回しデビル」は、人を振り回しながら、無言の要求をしています。

 

<振り回しデビルの叫び>

〇もっと私の話を聞いて

〇もっと私を見て

〇もっと私の苦しみを分かって

〇もっと私を褒めて

〇もっと私を尊敬して

〇もっと私の実力を認めて

〇もっと私が快適に過ごせるように考えて

 

 

山ほど無言の要求があって、人を振り回しながら、心の中で叫び続けているんですね。

 

すると「振り回される人」(不安定な人・決定権を持ちたくない人)は、こんな無言の要求につい応えてしまうのです。

 

「とりあえず褒めておけば機嫌が直る」「話を聞いてあげれば、気が済むだろう」

そんな思いから、相手の要求を飲んでしまうのです。

 

ところが、根本的にデビルの苛立ちは、自分自身の弱さが原因ですから、いくら要求を聞き入れても、しばらくするとまた自分への苛立ちがつのり、要求を聞いてくれた「振り回される人」を更に振り回そうとします。

 

振り回しデビルの要求に応えるというのは、まったくもって逆効果なのです。

 

なによりも効果的なのは、「振り回す人」の要求を飲んだり、性格を変えたりしようと試みるのではなく、

自分自身が自分の意見を持ち、それを伝える勇気を持ち、自分の言動に責任を持ち、決定権を持つことを恐れないということです。

 

「長いものに巻かれ好き」の人はちょっと勇気がいるかもしれませんね。

でも、自分が思うほど大変なことではありません。

 

我がままに発言するだけですから(笑)

 

そうしたからと言って、振り回しデビルの怒りを買うこともありません。

振り回しデビルは、あなたを「振り回せない人」だと思い、諦めて、振り回すことをやめるだけです。

 

ただ一つ、ビクビクしながら、我がままに発言するのだけはやめて下さいね。

「振り回しデビル」がキャッチするのは、言葉ではなく、あなたの心ですから

 

 

腹に力を入れて一度やってみて下さい。

まるで魔法のような明るい展開が待ち受けています。

 

そしてもう一つの方法は、可能なのであれば「振り回す人」との距離を空ける、目の前から立ち去るということです。

逃げるのではなく、自分らしく生きるための選択です。

 

ふたつのうちのどちらかの方法をぜひ試してみて下さいね。

 

 

 

まとめ▼

☆振り回す人は「好きな人」でも振り回す

☆振り回されるターゲットは「不安定な人」「決定権を持ちたくない人」

☆振り回す人の根底にあるのは「弱さ」

☆振り回す人は常に無言の要求をしている。

☆自分の意見を伝える勇気が、振り回す人を変える

 

講演「魅力拡大プロジェクト~生きのいい自分が動き出す画期的新習慣」の中では、振り回されない人になるための日常トレーニングについてもお話します。

 

 

魅力拡大プロジェクト

~生きのいい自分が動き出す画期的新習慣~

【効果】
「型」を本来の「自分自身」に戻し、ナチュラルな状態で自分らしく気分よく日々を送るための習慣を身につけます。
【内容】
〇現象は連鎖する・すべてのことは連鎖する
〇モンキーマインドからビックマインドに
〇自分自身の魅力を知る
〇他者のイメージ力をも活用するイメトレ法
〇自分を好きになるための二つのポイント
〇状況を好転させる言葉 等

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ときどき出てくる登場人物

メンタル心理カウンセラー ティーちゃん   <切れ者>

  おしゃべりな鳥  ツボ太 <聞きたがり> 

 

《筆者》 桑名涼子 <MC/コミュニケーション・クリエイター>
テレビ、ラジオ、イベント、ディスカッションなどでの『司会』と、「対人コミュニケーションのベースは自分自身との調和にあり」というコンセプトで『コミュニケーション・クリエイター』として活動。全国での講演や、様々なメディアでのコメンテーター、雑誌新聞などでアドバイスやメンタル診断の監修を務める。
また、ナレーション、執筆などすべて『言葉』に関わることが活動の主軸。
メンタル心理カウンセラーとしても活動し、執筆した「RKカード」は口コミで広がり全国に数万人のユーザーがいる。
モットーは「楽しく」。

 

 

 

 

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